カタログ外・海外製のビルトイン食洗機はOK？知っておきたい注意点

最近はお家づくりについてSNSで情報収集している人も多いです。
食洗機についての情報も多く、海外製でカタログ外の食洗機を使用している方もいます。

しかし…

インスタで見たのに何故か○○の食洗機組み込みできなかった！

私のもとにもこのような相談がくることもあります。
たしかにインスタでも海外製の食洗機を別途手配した方もよく見かけますよね。

カタログ外の食洗機の設置は物理的には可能です。
でも、対応可否はメーカーやエリア・建築会社により異なります。
「あの人のところはできたから」で出来るとは限らないのです。

建築士で住宅設備アドバイザーの私、りこ(@rico_archi_myhome)が意外と知られていない注意点まで解説します！

カタログ外の場合メーカー・エリア・建築会社により対応が異なる

カタログ外の食洗機が設置可能か否かは、メーカーやエリア・建築会社で対応が異なります。

「うちは○○のキッチンに○○の食洗機を組み込めたよ！」
「海外製でも大丈夫だよ！」

こんな情報には気を付けてください。
色々な情報が飛び交っているので、ついつい「できる」なんて思いがち。

採用できない・断られるケースもあるのは事実です。
SNSで情報収集できる時代だからこそ、気を付けましょう！

キッチンメーカーと建築会社にカタログ外食洗機について確認

では、どのような手順で確認を取ればいいでしょう？
ポイントをおさえて解説していきます。

取り付け工事が可能か建築会社に確認

施主支給のときと同じように、どうしても導入したい食洗機がある場合は契約前に確認が必要です。

取り付け工事、取り付け判断するのは基本的にキッチンメーカーではなく建築会社です。
対応してもらえるのかまずは相談・確認しましょう。

キッチンメーカーへ資料取り寄せ

システムキッチンのメーカーに組み込みのための資料をもらいましょう。

食洗機本体については、施工説明書や設置ガイドのような資料がサイトにあるので取り寄せの必要はありません。

建築会社が組み込み可否の判断

建築会社が資料をもとに組み込み可否の判断をします。

組み込み可能で取り付け工事も行ってもらえる…となれば、食洗機が別途手配可能となります。

カタログ外食洗機が組み込みOKでも隠された注意点有り

組み込みOKで取り付け工事も行ってもらえるとしても、気を付ける注意点があります。
施工完了後に「思ってたのと違った」なんてならないように、気を付けましょう。

高さ調節のフィラーが必要になる

食洗機本体と設置場所の高さが合わずに隙間ができてしまう場合、フィラーと呼ばれるパーツが必要になるかもしれません。

食洗機とカウンターの間、または、食洗機の下などフィラーの位置は食洗機によって異なります。
どちらの位置でも見た目のイメージは変わってしまいますので、事前に確認しておきましょう。

食洗機本体のパネル色が合わない

食洗機本体の前面パネルと、下のパネル色は同じ色か確認しましょう。

名前が同じ色でも、濃淡やツヤ・マット具合が同じとは限りません。

ケコミの高さや色が合わない

キッチン本体の一番下にはケコミ(蹴込み)と呼ばれる部分があります。
引き出しになっていたり、板があるだけだったり、キッチンによって様々です。

しかしカタログ外の食洗機の高さが合わず、食洗機下のケコミだけ高さが変わることも。
高さだけでなくパーツが変わってしまい色味も変わることもあります。
見た目にこだわるのであれば、ケコミについても確認しておきましょう。

隣の扉の厚さや開き方に制限が出る

フィラーやケコミのような食洗機の上下だけでなく、隣り合う扉にも注意です。

隣り合う扉と、扉の厚みが変わってしまう可能性があります。
見た目の問題ですが、細かいところが気になるのであれば確認しましょう。

また扉の開き方にも制限が。

海外製食洗機は本体が大きいため、配管が収まりきらない場合には隣り合うキャビネットの扉が開き戸になる可能性があります。

扉の開き方に関しては利便性やキッチン動線にも影響します。
事前に確認するのを忘れないでくださいね。

取っ手が別途必要になる

最近のキッチンは、取っ手がついてない取っ手レスのタイプも多くみられます。
扉の上部に指を引っ掛けるための窪みがあるタイプです。

タカラスタンダードカタログより引用

しかし海外製の食洗機には開け閉めの取っ手が必要な場合もあるんです。
そのため、食洗機部分だけ別デザインの取っ手になってしまうことも。

カタログ外の食洗機まとめ

海外製などのカタログ外の食洗機を採用するなら、まずは建築会社に確認しましょう。
またデザイン面などが変更になる場合もあるので、忘れずに確認してくださいね！

食洗機に全部入れるから、とシンク内にお皿を放置したら着色していてびっくり！
人工大理石はおしゃれですが着色しやすいというデメリットもあります。
ぜひキッチンの素材についても理解して、より良いキッチンを作りましょう。

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