新築時、お風呂やキッチンなどの住宅設備って選ぶところが多くて大変ですよね。
住宅設備の中でも、お風呂は一番に決めないといけないところです。
そんな中で悩む事が多いのは浴室のドアの種類ではないでしょうか?
- お風呂のドアって折れ戸でいいの?
- 開き戸や引き戸もあるけど、どれが一番いいの?
- どうやって選べばいいか分からない!
実際にこう言ったお悩みはよく聞きます!
個人的には予算さえ許すのであれば片引き戸をお勧めしたいです。
しかし予算や生活スタイルによって折れ戸や開き戸を選ぶ方もいらっしゃいます。
そこでお風呂のドアの選び方についてまとめました。
- 建築士がオススメするのは引き戸(片引き戸)
- 引き戸、折れ戸、開き戸それぞれのメリット・デメリット
建築士で住宅設備アドバイザーの私、りこ(@rico_archi_myhome)がぴったりの浴室ドアの選び方を教えます♡
後悔しない家づくりのために、みなさまの生活スタイルにどんな浴室のドアが合うのか是非一度目を通していただけたら嬉しいです。
お風呂のドアの選び方に迷う人におすすめ!引き戸
レールの清掃性はあるものの、折れ戸と開き戸のいいとこ取りの引き戸。
ライフスタイルが変わっても、どんな年代の人でも使いやすいのも特徴です。
折れ戸や開き戸を採用しておき、リフォーム時に引き戸というのは採用しにくいことも…。
引き戸のメリット・デメリットを分けて解説します。
引き戸のメリット
引き戸には下記のメリットがあります。
体重移動がなく、軽い力で開閉可能
横に開け閉めするため、身体を動かす必要はありません。
また軽い力で開閉可能ですので、年配の方からお子様まで年代問わず使いやすいドアです。
浴室内部へ飛び出しがない
浴室内部へのドア面材の出っ張りなどがないです。
- 後からお子様が入ってくる
- ボディソープを外から渡す
- 介助するのに後から入る
など、どんな場面でも使いやすいドアです。
ぶつかる心配がなくて安心だよ!
種類により有効開口が大きくできる
多くのメーカーで複数のドアがあります。
- 片引き戸
- 2枚引き戸
- 3枚引き戸
2枚引き戸などは開口部が大きくとれ、車椅子での出入りも可能なケースもあります。
間取りや建築条件によって変わるので工事業者さんに確認しましょうね!
引き戸のデメリット
おすすめの引き戸ですがデメリットもあります。
価格が高い
折れ戸や開き戸に比べるとドア幅が倍になるため、部材が多くなり非常に高価です。
多くの場合はカタログ価格で10万〜20万差額が発生します。
しかし!
リフォームの場合は、既存のドアによっては
引き戸の方が工事が少なくなるケースも。
新築の場合は高い引き戸ですが、リフォームの場合は必ずしも高くなるとは限りません。
りこ実家はリフォーム前は引き違いのドアだったので壁を作る折れ戸より引き戸を勧められました!
清掃箇所が多い
レールがドア面全面にあるため清掃箇所は多いです。
また脱衣所側からレールが丸見えなので埃が溜まり、掃除が大変です。
こまめな掃除が必要かも…
間取りに採用不可のケースもあり
脱衣所側の間取りによって採用不可のケースや、採用できてもレールの清掃がしにくかったりもあります。
- 造作の洗面や可動棚がある場合
- 家を支える耐力壁や柱がある場合
- スイッチ類や水栓など、移動不可の設備がある場合
- 洗面化粧台がドア横に来る場合
掃除のしやすさは大事ですので、間取りとの相性は考えた方がいいですね。
コスパでお風呂ドアを選ぶなら折れ戸
多くのメーカーにて基本的な仕様になっているものが多いドアが折れ戸です!
折れ戸のメリット
では、メリットを見ていきましょう。
価格が安い
前述した通り、多くの設備メーカーで基本仕様となっていることが多いため費用がユニットバス価格に含まれていることがほとんどです。
住宅設備は選び始めると気づくとオプションだらけ…なんてことも。低価格なのは嬉しいところ。
浴室内への飛び出しが少ない
ドアが2枚に折れるため、浴室内へはドアの約半分の飛び出しのみになります。
子育て世代では夫婦でお子様を入浴させるとき、親が入って先に待機しその後お子様を連れてきてもらうという方法をとっている方も多いのではないでしょうか?
飛び出しが少ないと待機している人にぶつかったりする可能性も少ないですね。
引き戸みたいに飛び出しなしにはならないけど
半分ならちょっと安心かな!
デットスペースが少ない
折れ戸はパタンと半分になり、比較的コンパクトにまとまります。
有効開口もしっかり確保でき、出入りもスムーズです。
体重移動が少ない
浴室内に入る時に少し押すという動作は必要ですが、体重移動はなく腕の力のみで開けられます。
外に出る際は開けるためにノブを引っ張る動作があるため、少し後ろへの体重移動が必要ですが全体的に見ても体重移動が比較的少なく動けます。
折れ戸のデメリット
折れ戸のデメリットは以下の通りです。
清掃箇所が多い
折れ戸は下部にレールがあり、凹凸が多く清掃はちょっと大変です。
レール内部は埃や汚れも溜まりやすく、ドア面の半分に折れる部分もピンク滑りや汚れがついちゃうんですよね。
レールって掃除しづらいですよね…
経年により故障する可能性が高い
折れ戸の開閉はレールに部品をはめ込み、それを滑らすように開け閉めをします。
レールは金属ですが部品は樹脂であることがほとんどで、洗剤や経年劣化により故障や破損の可能性が高くなります。
見栄えが良くない
ドア真ん中に折れる部分があること、また中桟(パネルを上下に区切っている横の部材)もあるので見栄えはスッキリとは見えないです。
最近は中桟がないドアも増えてきたので、それを選ぶというのも一つの手ですよ。
見栄えや清掃性で選ぶなら開き戸
最後に開き戸についてです。
開き戸のメリット
開き戸のメリットです!
見栄えが良い
ドア一枚の中に折れる場所がないので、非常に見た目がスッキリします。
現在では中桟もないことがほとんどで、脱衣所から見た時に綺麗ですよね!
折れ戸のところでもお伝えしましたが、
中桟がないものが見た目が良いです!
清掃箇所が少ない
開き戸には下部にレールなどはないため、清掃箇所も少なくてすみます。
ドア面材も一枚ものであるので、拭き掃除もラクにできますね。
閉め忘れが少ない
リビングのドアのようにしっかりした開け閉めの感覚があるため、閉め忘れにくいです。
閉め忘れちゃって、気づくと脱衣所が大変なことに…
(子育て中あるある)
こんなことも防げますよ。
開き戸のデメリット
開き戸のデメリットは以下の通りです。
浴室内への飛び出しが大きい
ドア面材がまるまる浴室内へ大きく飛び出してきます。
そのため後からお子様が入ったり、無くなったボディソープ受け取ったりする時は身体を寄せたりしないとぶつかってしまいます。
ショールームなどでもお子様が勢いよくドア開けてしまい、確かめてたお父さんの腰にドアノブ激突、なんてシーンを目にすることも多々あるんです。
想像するだけで痛い!
体重移動が大きい
浴室から出る際の動きが多く、体重移動が多いです。
- ドアに近寄ってノブを持ち
- 一旦体を後ろに下がりながらドアを開け
- 外に出るために前に進む
動きが複数になるため、年配の方と同居するなどの方は注意が必要になるでしょう。
またお子様が遊びなどに集中してると、出入りするときに自分で足をぶつけることも。
開閉時の音が大きい
ドア一枚が動くため、勢いよく閉めると結構大きい音が出てしまいます。
家族の入浴時間が違う人だったり、2階に浴室設置する方は注意が必要です。
この開閉音、結構響きます…
全開できない
浴室内に開くため、壁面にぶつからないように70°ほどしか開けられないようになっています。
入り口は大きいですが、ドア面材やドアノブを考慮すると開口はあまり大きくありません。
お風呂のドアの選び方まとめ
それぞれのドアに善し悪しがありますが、私は片引き戸をお勧めしたいです!
- 建築士がオススメするのは引き戸(片引き戸)
レールの清掃性はありますが、折れ戸と開き戸のいいとこ取り。
どんな年代の人でも使いやすいという特徴もあるのでおすすめ。 - 引き戸、折れ戸、開き戸それぞれのメリット・デメリット
引き戸:動きやすさと見栄えが良い
折れ戸:コスパと動きやすさが良い
開き戸:清掃性と見栄えが良い
浴室ドアは価格も変わりますし、何よりリフォームまでの数十年は毎日使い続ける場所です。
不便!動きづらい!とストレス抱えながらの生活はしんどいですよね。
10年、20年後を想定し、選んでもらえると嬉しいです♡
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