- お風呂のドアって折れ戸でいいの?
- 開き戸や引き戸もあるけど、どれが一番いいの?
- どうやって選べばいいか分からない!
新築時、お風呂やキッチンなどの住宅設備って選ぶところが多くて大変ですよね。
住宅設備の中でも、お風呂は一番に決めないといけないところです。
そんな中で悩む事が多いのは浴室のドアの種類ではないでしょうか?

実際にこう言ったお悩みはよく聞きます!
個人的には、予算さえ許すのであれば引き戸(片引き戸)をおすすめします。
しかし予算や生活スタイルによって、折れ戸や開き戸を選ぶ方もいらっしゃいます。
そこでお風呂のドアの選び方についてまとめました。
- 建築士がオススメするのは引き戸(片引き戸)
- 引き戸、折れ戸、開き戸それぞれのメリット・デメリット
Instagramの投稿も参考にしてね!
建築士で住宅設備アドバイザーの私、りこ(@rico_archi_myhome)がぴったりの浴室ドアの選び方を教えます♡
後悔しない家づくりのために、みなさまの生活スタイルにどんな浴室のドアが合うのか是非一度目を通していただけたら嬉しいです。
お風呂のドア3種類は引き戸、折れ戸、開き戸

お風呂のドアには3種類あります。
- 引き戸
- 折れ戸
- 開き戸
引き戸は扉が横にスライドする仕組みのドアです。
和室のドアのように、扉を横に開閉します。
浴室引戸|LIXIL<https://www.lixil.co.jp/lineup/door/bath/b_hiki/hiki/>
折れ戸は折りたたむようにして開閉するタイプのドアです。
扉が真ん中で折れる形が特徴です。
浴室中折れドアSF型|LIXIL<https://www.lixil.co.jp/lineup/door/bath/b_door/sf/>
開き戸はドアノブを押したり引いたりして開閉するタイプのドアです。
一般家庭の玄関や室内の扉にも用いられています。
浴室ドアWD型|LIXIL<https://www.lixil.co.jp/lineup/door/bath/b_door/wd/>
引き戸:建築士おすすめNo.1のお風呂ドア

レールの清掃性はあるものの、折れ戸と開き戸のいいとこ取りの引き戸。
ライフスタイルが変わっても、どんな年代の人でも使いやすいのも特徴です。

りこも引き戸がおすすめです!
引き戸のメリット・デメリットを分けて解説します。
引き戸のメリット
引き戸には以下のメリットがあります。
メリット①:軽い力で開閉可能
横に開け閉めするため、身体を動かす必要はありません。
体重移動せずに、簡単に開閉できます。

年配の方からお子様まで年代問わず使いやすいドアだよ!
メリット②:浴室内部へ飛び出しがない
浴室内部へのドア面材の出っ張りなどがないです。
- 後からお子様が入ってくる
- ボディソープを外から渡す
- 介助するのに後から入る
このような場合を想定してください。
ドアの飛び出しがないと、ぶつかる心配がありませんよ!
メリット③:種類により有効開口が大きくできる
引き戸には、多くのメーカーで複数の種類があります。
- 片引き戸
- 2枚引き戸
- 3枚引き戸
2枚引き戸は開口部が大きく取れるため、車椅子での出入りも可能なケースもあります。
間取りや建築条件によって変わるので工事業者さんに確認しましょうね!
引き戸のデメリット
おすすめの引き戸ですが、デメリットもあります。
デメリット①:コストがかかる
折れ戸や開き戸に比べるとドア幅が倍になるため、部材が多くなり高価です。
多くの場合はカタログ価格で10〜20万円の差額が発生します。

しかし、リフォームの場合は違うよ!
既存のドアによっては、引き戸の方が工事が少なくなるケースも。
新築の場合は高い引き戸ですが、リフォームの場合は必ずしも高くなるとは限りません。
りこ実家はリフォーム前は引き違いのドアだったので壁を作る折れ戸より引き戸を勧められました!
デメリット②:清掃箇所が多い
レールがドア面全面にあるため清掃箇所が増えます。
また脱衣所側からレールが丸見えなので埃が溜まり、掃除が大変です。

こまめな掃除が必要かも…
デメリット③:間取りに採用不可のケースもあり
脱衣所側の間取りによって、採用不可のケースがあります。
採用できてもレールの清掃がしにくい場合もあるので、間取りをよくチェックしましょう。
- 造作の洗面や可動棚がある
- 家を支える耐力壁や柱がある
- スイッチ類や水栓など移動不可の設備がある
- 洗面化粧台がドア横に来る
掃除のしやすさは大事ですので、間取りとの相性は考えた方がいいですね。
間取りについて不安であれば、りこ夫婦の相談も活用してくださいね!
\家づくりのセカンドオピニオン♪/
折れ戸:コスパでお風呂ドアを選ぶ人におすすめ

多くのメーカーにて基本的な仕様になっている折れ戸。
コスパがよく、デメリットを受け入れられるのであれば、採用してもいいでしょう!
折れ戸のメリットとデメリットを説明します。
折れ戸のメリット
折れ戸のメリットは、以下の3点です。
メリット①:低価格
多くの設備メーカーで基本仕様となっていることが多いため、費用がユニットバス価格に含まれていることがほとんどです。
住宅設備は選び始めると気づくとオプションだらけ…なんてことも。
そんな中、低価格なのは嬉しいところですよね!
メリット②:浴室内部への飛び出しが少ない
ドアが2枚に折れるため、浴室内へはドアの約半分の飛び出しのみになります。

引き戸みたいに飛び出しなしにはならないけど、
半分ならちょっと安心かな!
家族構成によっては、時間差での入浴方法にするケースも多くあります。
飛び出しが少ないと待機している人にぶつかる可能性も少なく安心です。
メリット③:デットスペースが少ない
折れ戸はパタンと半分になり、比較的コンパクトにまとまります。
有効開口もしっかり確保でき、出入りもスムーズです。
狭い空間を有効活用したい場合には、折れ戸はとても魅力的な選択肢ですよ!
折れ戸のデメリット
コスパのいい折れ戸ですが、残念ながらデメリットもあります。
折れ戸のデメリットは以下のとおりです。
デメリット①:清掃箇所が多い
折れ戸は下部にレールがあり、凹凸が多く清掃はちょっと大変です。
レール内部は埃や汚れも溜まりやすく、ドア面の半分に折れる部分もピンク滑りや汚れがついちゃうんですよね。

こまめな清掃が必要なのに、複雑な構造…。
デメリット②:経年劣化によって故障する確率が上がる
折れ戸はレールに部品をはめ込み、それを滑らすように開け閉めをします。
レールは金属ですが部品は樹脂であることがほとんど。
洗剤や経年劣化により、故障や破損の可能性が高くなります。
デメリット③:見栄えがよくない
ドア真ん中に折れる部分があること、また中桟もあるので見栄えはスッキリとは見えないです。
最近は中桟がないドアも増えてきたので、それを選ぶというのも一つの手ですよ。
開き戸:見栄えや清掃性でお風呂ドアを選ぶ人におすすめ

見栄えや清掃性の面で優秀な開き戸。
デメリットが気にならないなら、採用してもOKです!
開き戸のメリットとデメリットを説明します。
開き戸のメリット
開き戸のメリットは以下の3点です。
メリット①:見栄えがいい
ドア1枚の中に折れる場所がないので、非常に見た目がスッキリします。
現在では中桟もないことがほとんどで、脱衣所から見た時に綺麗です!

開放感を感じる、スッキリさが特徴!
メリット②:清掃箇所が少ない
開き戸には下部にレールがないため、清掃箇所も少ない特徴もあります。
ドア面材も1枚ものであるので、拭き掃除もラクにできますね。
メリット③:閉め忘れが少ない
リビングのドアのようにしっかりした開け閉めの感覚があるため、閉め忘れにくいです。

閉め忘れちゃって、気づくと脱衣所が大変なことに…
(子育て中あるある)
こんなことも防げますよ。
開き戸のデメリット
開き戸のデメリットは、以下の4点です。
デメリット①:浴室内部への飛び出しが大きい
ドア面材がまるまる浴室内へ大きく飛び出してきます。
そのため後からお子様が入ったり、無くなったボディソープ受け取ったりする時は、身体を寄せないとぶつかってしまいます。
ショールームでもお子様が勢いよくドア開けてしまい、確かめてたお父さんの腰にドアノブ激突、なんてシーンを目にすることも……。
デメリット②:体重移動が大きい
浴室から出る際の動きが多く、体重移動が必要です。
- ドアに近寄ってノブを持ち
- 一旦体を後ろに下がりながらドアを開け
- 外に出るために前に進む
動きが複数になるため、年配の方と同居する方は注意が必要でしょう。
またお子様が、出入りするときに自分で足をぶつける危険性もあります。
デメリット③:開閉時の音が響く
ドア1枚が動くため、勢いよく閉めると結構大きい音が出てしまいます。
家族の入浴時間が違ったり、2階に浴室設置したりする場合は注意が必要です。

この開閉音、結構響きます…
デメリット④:全開できない
浴室内側に開くため、壁面にぶつからないように70°ほどしか開けられないようになっています。
入り口は大きいですが、面材やドアノブを考慮すると開口はあまり大きくありません。

ショールームで出入りして確かめてみて!
お風呂のドアに関するよくある質問
清掃性を重視するならどのドアですか?
清掃性を重視するなら開き戸です。
開き戸は、引き戸や折れ戸と違ってレールがありません。
そのため掃除しやすい構造といえますよ!
開き戸は外開きにできないの?
外開きにすると、扉に付いた水がすべて脱衣所に垂れてしまいます。
そのため内開き(浴室側に開く)が一般的です。
まとめ:お風呂のドアは優先事項を決めて選ぶとOK!

引き戸、折れ戸、開き戸、それぞれにメリットとデメリットがあります。
お風呂のドアに求めること、優先したいことを考えて選ぶといいですよ。
浴室ドアは価格も変わりますし、何より毎日使い続ける場所。
不便!動きづらい!とストレス抱えながらの生活はしんどいですよね。
10年、20年後を想定し、選んでもらえると嬉しいです♡
- 建築士がオススメするのは引き戸(片引き戸)
- 折れ戸と開き戸のいいとこ取り
- レールの清掃性は難点
- どんな年代の人でも使いやすい
- 引き戸、折れ戸、開き戸それぞれのメリット・デメリット
- 引き戸:浴室内部への飛び出しがなく安全
- 引き戸:清掃箇所が多い
- 折れ戸:コスパがいい
- 折れ戸:経年劣化により故障するリスクが高い
- 開き戸:清掃性も見栄えもいい
- 開き戸:浴室内部への飛び出しが大きい
メリットとデメリットを理解しても迷うのであれば、りこ夫婦に相談しませんか?
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